中野純・松灰釉陶板シリーズより、「塞翁馬」の陶板です。

「塞翁馬」は中国・前漢時代の書『淮南子』人間訓にある故事、人間万事塞翁馬より、人生の幸・不幸は予測しがたく、簡単には決められないことのたとえ。中野の好きな言葉のひとつです。同義に「禍福は糾える縄の如し」

素地土には、鉄分の異なる3種を合わせることで背景にグラデーションを持たせました。文様部分を彫り込み、釉掛けの時に松灰釉を筆で幾度も塗り重ねることにより、厚く溜まって松灰釉ならではの独特な青み〜白みを帯びた発色となって文様を浮かび上がらせています。「塞翁馬」の文字には中国最古の漢字字典である『説文解字』の書体を用いています。

写真のように皿立てに立てて飾っていただけるほか、裏には紐を通してあるので壁にかけて飾ることができます。紐には非常に強い強度（破断強度815kg）をもつ4mm径ケブラー100%紐を使用しています。通常のご使用で切れることはありませんので安心してご使用ください（ただし、どのような紐も長年の経年劣化からは逃れられません。定期的にご確認くださるようお願いいたします）。掛けた時に盤面が壁から少し浮くように高台をつけてあります。

桐箱付き。桐箱は受注後に作品に合わせて特注しますので、発送まで2〜4週間ほど納期を頂戴いたします。

作品寸法：縦23.9×横23.9×厚み2.7cm

こちらは一点のみの作品となります。追加注文は承れません。